女性の体調改善Luna Aroma

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*[ホリスティック医学]アドラー心理学による心のケア&ワイル博士の統合医療観』講座2016/3/6報告

『2016年3月6日 (東京)アドラー心理学による心のケア&ワイル博士の統合医療観』講座報告

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ホリスティック医学協会会長で精神科医の降矢英成先生と、「統合医療」のオピニオン・リーダーとして知られるワイル博士の直弟子である原田美佳子医師による「心とホリスティックな思想」をテーマに行われました。

ホリスティック医学協会で去年スタートしたホリスティックヘルス塾が熱いです!今回は受講生のレベルアップ講座の第1回となる講座で、ほぼ満席。

「“心”~アドラー心理学による心のケア」編

前半は、赤阪溜池クリニック院長、日本ホリスティック医学協会会長の降矢英成先生が担当されました。

赤阪溜池クリニック
http://www.holisticmedicine.jp/clinic.html

「嫌われる勇気」がベストセラーになり、NHKの100分de名著でも放送され、アドラー心理学が注目されていますが、今回の講座ではアドラーってこんなにホリスティックな思想を持っていたんだ!ということが良く分かり、私はますますアドラーが好きになりました。

アドラーフロイトユングと同時代に活躍した精神医学者であり、フロイトの理論とは相容れない、全体論、目的論などを特徴とする独自の理論を構築し「個人心理学」と称した。

(「個人心理学」で言う「個人」とはひとりの人間は分ける事ができない、「個人」はひとりの人間の全体だ、という意味です。)

・政治ではなく、育児と教育を通してのみ、個人の、ひいては人類の救済は可能である
・現代はビジネスや育児において、部下や子供を支配するためにアドラー心理学を使えるとしたり、原因論に立ちながら使っている傾向がある

(私はこういうのに敏感なのでよくわかります!部下に言うことをきかせたいとか、子供に勉強させたいとか、自分勝手な欲望のために利用するのは間違っていますよね。それは本当に相手のためになるのか?誰の課題なのか、相手にも人格があるんだと客観視できる事が大事)

・育児の目標は、「自立し、社会と調和して暮らせるように」である

そのためには「自分には能力がある。人々は私の仲間である」という信念が育つように勇気づけ援助する。

・誉めるとか、罰して面目を失わせる「勇気くじき」をしては適切な信念は育たないので、適切な行動もとれるようになれない。

(誉める、判断基準って何なんでしょう、って思うんですよね。大体は能力のある人が能力のない人を誉めますよね。逆をすると「お前は何様だ!」と怒られそうです。という事は、誉めるという事は「上から下へと判断し評価する言葉」と言えます )

・普通であることの勇気をもつ

普通の人は「劣等コンプレックス」も「優越コンプレックス」も持っていない

(アドラーは「劣等感は時には持って良いが、劣等コンプレックスは持ってはいけない」と劣等感と劣等コンプレックスを区別しています。

「優れていなければならない(自分は劣っているから)」「普通にしていてはいけない」と思っていたら苦しいですよね。

いつもいい子でいなくてはいけない、人より秀でていなければいけないなんて事はないんです。

今の自分に満足出来ていないというのは、良い意味で向上心につながればいいですが、有りのままの自分を受け入れられず目を逸らしているだけ、ということなら苦しくなります。。たとえ普通でも、これでいいのだ〜!と言ってみることをオススメします。超楽になるし)

・課題を分離する

(それは本当に相手の課題なのか?自分の課題?共同の課題?)

・優しくきっぱりと

(力で押さえず根気良く話し合う優しさ&自力で課題に立ち向かえるなら不必要な介入はしない。きっぱりと課題を分離する)

・私は他人の期待を満たすために生きているのではない。他の人も私の期待を満たすために生きているのではない。

(自分のことで精一杯になってしまうと、他人の目線で物事を考える客観性に欠けてしまう事もあるので注意ですね。)

あとは、具体的に「他人を気にしない」「楽観主義と楽天主義は違う」
「共同体感覚」などをわかりやすく説明してくださいました。

「共同体感覚」の「共同体」については

・自分が所属する家族、学校、職場、社会、国家、人類・・という集団のすべて、過去、現在、未来のすべての人類、さらには生きているものも生きていないものも含めたこの宇宙全体を指している
・まったくの私的な、あるいは個人的な意味づけではなくよりコモンな(普遍的な)判断としての「コモンセンス」を持つことが有用である

(コモンセンスは「常識」とは必ずしも重ならない(社会状況により変わるから)ので共同体感覚という言葉を使った、ということです。)

そして、何と「ホリスティック」という言葉の源でもある「ホーリズム」という言葉の生みの親、J・Cスマッツとの共著もあるそうです。国会図書館でさがしてみようかな。


「“ホリスティックな思想”~ワイル博士の考える統合医療の定義」編

後半は原田美佳子先生(アリゾナ大学のプログラム修了フェロー、メディポリス東京クリニック副院長、日本ホリスティック医学協会理事)が担当されました。

メディポリス東京クリニック
http://medipolis-tokyo.org/

ホリスティックヘルス塾でも肝となる「ホリスティック医学の定義」について、「ワイル博士の考える統合医療の定義」「WHO憲章における『健康』の定義の改正案について」そして厚生労働省の見解はどう発表されているか、などを検証しました。

ワイル博士のHPから、最新の情報も教えていただきました。
現代の健康の定義を考える際、ボディ、マインド、スピリットに加えソーシャルも重要視するようになってきている意味や背景についても取り上げ、これはホリスティック医学を深く学びたい、広めたいと思っている受講生一人ひとりが、多くの示唆を受けたように思います。

原田先生はアリゾナ大学でのワイル博士のもとで健康観ついて徹底的に考えさせられたそうです。

アメリカ人は年齢を重ねると共に幸福度が上がっていくのですが、日本人は逆で、年齢を重ねると幸福度が下がるという調査データがあり、今後どうしたら幸福度が上がるかを考えることが健康に影響する、とおっしゃっていたのが衝撃的でした…

この日本で、バラ色の老後、想像できます?

政治や制度の批判だけしていても、お上が何とかしてくれるなどと思っているだけ、ではダメですよね。

選挙ではマニフェストをちゃんと見て、信頼できる人かちゃんと調べて、まずはちゃんと国民全員が投票しなくちゃいけないです。

老後の社会がどうなっているかはわかりませんが、ちゃんと適応していけて、自分で自分を幸せにできる柔軟性や好奇心を失いたくないな、と思いました。

美咲





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